在校生・卒業生の声

3年生が、最高学年での学びや学び方を教えてくれました。

【実習について】

Q.5月~12月まで実習を行って、自己成長はありましたか?どのようなことが成長したのか具体的に教えてください。

A.
・実習を行うにつれ、徐々に知識が増え、実習前よりも自信を持って患者さんと接したり、支援を実施できるようになりました。
・実習グループのリーダーをさせてもらって、今までは自分のことで精一杯でしたが、どうしたらグループメンバーが実習を行っていきやすいのかなど、メンバーのことを思いやることもできるようになりました。
・初めの頃は、その時のことだけといった点で捉えていたことが多かったのですが、実習を行っていく中で患者さんのこれまでの経過を線で捉え、さらに今後を予測して、看護をその方に合わせて行えるようになりました。
・私は言葉に表すことや積極的に行動することが苦手でしたが、疑問があった際などは一人で考えるのではなく、患者さんや家族と一緒に考えたり、また、看護師を含む多職種の方に質問し、積極的に行動することや、言葉に表せられるように努力することもできるようになりました。
・患者さんの病態について、情報を整理することやアセスメントする力がつきました。しかし、病態だけではなく、患者さんの立場になって考えることもできるようになりました。


Q.実習での印象に残っているエピソードはありますか?

A.
・がん患者さんを受け持たせていただき、がんの影響で全身の倦怠感や疼痛があり、患者さんか今まで自分できていたことも、おもうように身体が動かずに、できなくなり、イライラやもどかしさがあったと思います。そので、患者さんの呼吸苦や倦怠感・痛みをできるだけ緩和しようと環境づくりやタッチング、個室であることから孤独感も強かったため訪室頻度を増やして、一緒に話す時間を作ったりと関わっていきました。すると、ある日ケアが終わった後で患者さんから「あんたらでよかったわ。またお願いするわ」と言ってくださり、その時に患者さんと少し関係性が築けたと感じたことが心に残っています。
・構音障害があり、普段使い慣れた言葉のみスムーズに出てくる方でした。病室が変わった日、訪室した時にベッド上で落ち着かない様子が見られたため、声をかけると「・・・あれがなくなった、あの・・・あれ・・・桜の木」と言われました。患者さんに質問しながら患者さんの行動をよく見ていくと、ベッドを操作するリモコンが前の部屋との逆にあることに気付き、ベッドのリモコンを探していることがわかりました。小さなことだけれども、患者さんの違和感を患者さんのしぐさなどから捉えることの大切さを学びました。


Q.実習を終えて、今後どのような看護師になりたいですか?

A.
・入院患者さんは生活の場が病院になりました。入院患者さんにとって日々のケアは日常であるため、患者さんの生活を尊重した看護ができる看護師になりたいです。
・看護師は一番患者さんのそばで寄り添い、安全・安楽を守れる存在であると考えるため、一人ひとりの患者さんとの関わりを大切にしながら、少しでも患者さんに安心感を持ってもらえるような看護師になりたいです。
・実施したことに責任を持ち、それが適切であったのかを必ず振り返り、これまでの経過から常に先を予測して行動をすることで、患者さんの痛み(苦痛)を和らげることもできる看護師になりたいです。

実習

【看護師国家試験に向けて】

Q.国家試験合格に向けて、あなたの年間計画(今までの取り組み)を教えてください。

A.
・2年生の春休みから必須問題を少しずつ始めました。3年生の夏休みには必須問題を中心に解き、基礎を固めるように勉強しました。
・3年生の実習中は領域実習毎にその領域の過去の問題を解き、実習で実践をしながら学ぶようにしていました。
・実習で受け持ち患者さんに行われている看護について、教科書や講義資料を見直して、基本的な看護技術の知識を確認するようにしていました。
・受けた模擬試験を見直す上で、間違えた問題だけではなくわからなかった選択肢についても教科書などを用いて根拠を明確にし、自分のノートにまとめ、後で再度振り返るようにしています。


Q.クラス全体やグループ(友人など)など何か国家試験対策に取り組んでいることはありますか?

A.
・領域別実習が終了すると、その領域の模擬試験で正答率の低い問題をピックアップし、実習グループで解説をし合っています。
・少人数のグループで模擬試験の正答率の低かった問題を取り上げて解説し合ったりしています。少し時間がある時もお互いに問題を出し合い、少しでも知識を高められるようにしています。
・4人ぐらいの小グループで、模擬試験の間違えた問題を解説するとともに、関連問題を検索して解いてみることをしています。