調査日:平成22年2月26日(金) 13:00~17:00
- 1、教育理念・目標
- 理念・目的・育成人材像については、学校運営の根幹となるものであり、教育活動の中心となるものです。ここは非常に重要なところであり、これらなくして学校の存在はありえません。
概況書、学生便覧、シラバス、ホームページにて明確にされ、教職員、学生には当然のこと地域社会に対しても浸透させるに十分であることが確認できました。また、教育理念等、定期的な見直しは重要であり、全教員で見直しを図ったことは評価できます。次なるステップは在校生にも教育理念等が浸透されているかであり、そのための取組を検討していただきたいです。 - 2、学生の受入
- 就職実績、資格取得実績、卒業生の活躍の教育成果は学生募集に貢献していると思われます。特にホームページにおいて入学対象者向けに「入学希望者の方へ」と表示し、入学対象者、保護者、高校が知りたい情報が網羅され、一目瞭然であり、とても分かりやすいものとなっており、大変評価できます。 学生募集活動においては、目標学生数に対して結果どのようであったか?目標数を達成できた場合、できなかった場合のそれぞれの原因をまとめて、次年度学生募集計画に反映できるようにすればいいと思われます。学校繁栄のためには、学生数を伸ばすことは重要です。現状の充足率で満足せず、更なる定員の増加に向けて取組んでください。貴校の教育力を更にしっかり広報できれば学生は更に集まると思います。
- 3、学生生活への支援
- 昨今悩める学生が増加しており、そのような学生のための相談窓口はとても重要であります。貴校において、カウンセラーの配置とカウンセリングルームを確認させていただき体制が整っていることを確認しました。
福利厚生においては、学生寮があり学生が勉学に集中できる環境であると思われます。また寮内規則もあり、規律性ある生活環境は保護者が安心して送り出すことがでると思われます。
経済環境の悪化のため、経済的理由にて中途退学する学生が全国的に増加しています。貴校においては学生便覧にて独立行政法人日本学生支援機構等の奨学金体制があることを確認しました。 学生の健康管理を担う組織体制が健康管理規定、健康手帳にて確認できました。今後は、学生のカウンセリング、相談内容を時系列に記録できるもの(カルテ)があればよりよい支援ができると思われます。(一人の学生のことを全教員が情報共有できるもの)
学生達の職業人としてのキャリアアップのための卒業後の支援体制についてもご一考されてはいかがでしょうか。 - 4、教育課程
- 看護学校ということで看護師養成所指定規則と専修学校設置基準のもと運営されていますので問題等はございません。
国より定められた授業科目厚生となっていますが、独自のカリキュラム設定もされており他校との差別化により貴校の付加価値をためていることと思います。 科目に対する設定理由が明確に記載されており、全国的に見ても数少ない取組です。教育理念から始まって連続性のある中での科目設定となっており高く評価いたします。 - 5、教育活動・教育指導
- 専門学校の中で見るとシラバス詳細に記載されている方だと思われます。シラバスの評価方法欄については、教員用によって詳細度合いが異なっており、良い例でいうと「出席50%、採取レポート50%」という標記になっており、非常に明快で学生にも分かり易いと思います。提案として学校としての評価基準を定めてはどうか。例えば、課題30%、授業姿勢30%、テストその他40%など。 授業評価が行われていますが、その評価結果を有効活用されているか。または記録としてあるか次回の訪問時に確認させてください。例えば、評価結果を授業担当者が振返っているか。その振返りの結果を今後どうのように改善を行っていくか。明記されたものがあるか。また、評価結果内容が、学校運営に関すものであれば、今後学校としてどのような対応をしていくのか。など。
- 6、実習指導体制
- 看護の分野は、専門学校全体でみた時、実習指導体制が充実しています。その中でも貴校の実習体制は確立されていると思われます。教育効果を高める手法として、座学⇒実習⇒コーチング(カウンセリング)があります。実習をより効果的にするために実習前、実習後に担任よる個別面談(振り返り、今後の方策)を実施されることを提案します。特に、実習後の個別面談は重要です。実習で自信をなくし、安易に急いで答えを出してしますケースがあります。ご検討ください。
- 7、研究・研修活動
- 教員の資質向上という観点において、大学、短大は教授歴が長ければ長いほど、教員としての価値があがりますが、専門学校の場合は、離職し教員になりたての頃が、業界情報や最新情報を知っており、年々現場と乖離していきます。これは現在専門学校全体において言われていることであり、この点が専門学校の一条校化において問われているところです。 貴校においては、臨床看護研修等に取組んでおり他の専門学校の分野から見ると先進的に取組んでいます。今後とも引き続き積極的に取組んでいただきたいと思います。
- 8、組織・管理・運営
- 学校において最も重要なことは組織として機能を果たしているかであります。すなわち、管理体制、運営体制が構築されているかです。これらが構築されて始めて“いい教育”が成立します。
貴校においては、管理、運営体制等組織としての基盤が構築されているので、今後更なる充実を図ってください。
国家資格の合格率100%の実績は高く評価できます。100%達成の為に学校としての支援体制が確立されています。また、100%が看護職を選択していることは、常日頃の教員集団の教育活動の成果であると思われます。 - 9、施設設備
- 学内見学をさせていただきましたが、整理整頓がなされており、ゴミの分別もなされていました。また、学生達とすれ違う時、あいさつはしっかりされ、来校者対応ができてました。施設全般においては、特に図書館が他の専門学校と比べて充実しています。最近はカウンセリングを希望する学生が増加しており、複数の面談ルームが確保されればなおよろしいと思います
- 10、社会への貢献
- 病院祭におけるボランティア活動の実施をHPや学内掲示板にて確認しました。今後とも地域への積極的な公開講座を開催してください。次回訪問時には、各講座の内容と参加者数を確認させてください。 今後は更なるボランティア活動と公開講座の充実に期待します。
- 11、予算
- 予算管理は安定した学校運営に必要であり、管理職を中心に毎月ごとに予算進捗状況を把握することが重要です。今年度、予算外執行があったかどうかを次回訪問時に確認させてください。また予算外の経費支出が発生した場合の対応について教えてください。
貴校の光熱費削減のために取組んでおられますが、具体的にはどのようなアクションをされているのか教えてください。例えば、お昼休みの消灯等。コピーする場合に、コピー使用台帳を設置する、裏紙を使用するなど。 - 12、学校評価
- 平成20年度の専門学校業界の自己点検自己評価実施率は60%です。貴校においては、自己点検自己評価を実施し、第三者評価までも実施されているので業界から見ると、積極的に取組んでおり、大変評価できます。
今後は、自己点検自己評価をさらによくするために、「自己点検自己評価報告書」として年度ごとにまとめられることを提案します。
また、学校評価者として今後は保護者の方にも入っていただくこともよろしいかと思います。
貴校の学校評価に対する積極姿勢は、前回の訪問時のヒアリングにて伝わってまいりました。
今や学校は選ばれる時代になり、消え行く専門学校が年々増加しています。我々専門学校は過去より“職業人”教育を担ってきた学校群です。引き続き社会より評価を受けるには自己点検自己評価はもとより第三者評価が必要となってきます。 貴校におかれは今後とも教育機関として更なる高みを目指し、ご発展されていくことを祈念しております。





